Filature Arpin
縮絨ウール生地, 1817年創業サヴォワ紡績工場、歴史的記念物指定の機械
1817年以来、同じサヴォワの工房で8世代の織り手。機械は歴史的記念物に指定されている。羊毛はサヴォワの羊から、現地で梳毛・紡績・織り上げる。ドラップ・ド・ボンヌヴァル, 彼らのシグネチャー生地, は化学処理なしで防水性を持つほど密な縮絨ウール。作業道具が国の遺産なら、正しいものづくりをしている証だ。
哲学
アルパンはブランドではない、場所だ。同じサヴォワの工房で8世代の織り手、歴史的記念物の機械、原毛から完成品まで現地で加工されるアルプスの羊毛。遺産はショーケースの中ではない, 機械の動きの中にある。
歴史
1771年、オート・タランテーズのモンヴァルザン。アレクシスとジャン=バティスト・アルパンが村の上のアルプスの牧草地で放牧される羊の毛を織り始める。まだ企業ではない, 手元にあるものを変える山の民の営み。
1817年、工房はプティ・サン・ベルナール峠のふもとセーズに移転。これが公式の日付、建物の正面に刻まれた年号。以来、ほぼ何も変わっていない。建物は同じ。19世紀の機械は今も稼働。5台が1999年から歴史的記念物に指定されている。
8世代が受け継いできた。羊毛は今もアルプスの羊から, タランテーズ、ボーフォルタン、モーリエンヌ、ヴァル・ダオスタ。年間15トン、100%フランス産。原毛で届き、毛布、衣服、生地になって出ていく。カーディング、紡績、織り、縮絨, すべてが同じ壁の中で行われる。アルパンは原毛から完成品まで全工程を自社でこなすフランス最後の紡績工場。
看板製品はドラップ・ド・ボンヌヴァル。縮絨ウール, 叩き、圧縮し、緻密化, 繊維が噛み合って防水になるほど密。膜なし、化学処理なし、ゴアテックスなし。ただ何時間も叩かれた羊毛。2世紀前のサヴォワの羊飼いがマントに使ったのと同じ技法。
エルメスがアルパンとコラボした。ジャン=シャルル・ド・カステルバジャックも。シャモニー山岳ガイド協会も仕入れている。コミテ・コルベールも知っている。しかしアルパンにこれらの名前は不要, 彼らの大半より1世紀前から存在していた。
工場は見学可能。百年物のカーダー、機械式織機、片側から入った羊毛が変身して反対側から出てくる。工場直販でアトリエの製品すべてを販売。ラノリンの香り、機械の音, 羊と木の香りがする時間旅行。
アルパンはブランドではない。場所だ。生きた工房、生きた遺産企業に認定され、遺産はショーケースの中ではなく機械の動きの中にある。物語を語る必要のない家, 物語そのものだから。
アイコニック商品
Drap de Bonneval
シグネチャー生地。縮絨ウール, 繊維が噛み合って防水になるまで何時間も叩き、圧縮し、緻密化。550g/m²、100%アルプス羊毛、24工程。 膜なし、化学なし。物理と時間だけ。サヴォワの羊飼いと同じ技法。ドラップ・ド・ボンヌヴァルはアルパンにとって、ツイードがハリスにとってのもの, 場所を定義する生地。
Plaid Arpin
セーズの百年物の機械で織られた、サヴォワ純毛のブランケット。厚く、暖かく、工業品とは似ても似つかないウールの質感。各作品に機械の記憶を証明する不完全さがある。 IKEAのブランケットでは足りない人への贈り物。時とともに良くなる。
Veste en drap de Bonneval
ドラップ・ド・ボンヌヴァルから仕立てたジャケット。重く、暖かく、自然に防水。上質な革のようにエイジングする衣服, パティナがつき、柔らかくなり、体の形を取る。 エルメスがこの生地で仕事をした。シャモニーの山岳ガイドも。一度買って受け継ぐタイプのジャケット。