Cubitts
イングランドで手作りされるアセテートの工芸眼鏡。
哲学
仕方なくかけるのではなく、かけたくなる眼鏡を作る。イングランドの自社工場で手作り。イタリア産アセテート、ルイス・キュービットの建築に着想を得たリベットヒンジ。手作りでも手の届く価格。B Corp認証。
歴史
キュービッツは2012年、ロンドンのキングス・クロスでトム・ブロートンが創業した。名前はこの地区を形作ったヴィクトリア朝の建築家キュービット兄弟から。出発点は明快だ。イングランドで質の良い眼鏡は、ダサくて安いか、高すぎて気取っているかのどちらかだった。ブロートンは賢い中間点を求めた。
ブランドは小さな工房と数種のデザインから始まった。各フレームはイタリア産アセテートで、ルイス・キュービットの建築から借りたリベットシステムで手組みされる。ディテールは美しく機能的だ。形はロンドンの地形に着想を得て、各モデルが地区の名を冠する。
注目すべきはイングランドでの製造維持だ。キュービッツは歴史ある英国眼鏡工場を引き継ぎ現地生産している。世界の眼鏡の80%が同じイタリアと中国の工場から出る市場で、これは本物の選択だ。ビスポークサービスでは個人の採寸に合わせたオーダーメイドフレームも可能。
ブランドは急成長した。ロンドン内外に十数店舗、B Corp認証、英国手作りとしては驚くほど手頃な価格設定。デザインは落ち着いて、グラフィカルで、時にやや禁欲的。ロゴもきらびやかさもない。教養あるロンドンっ子が何気なくかけるような、まさにそういう眼鏡だ。
小さな留保として、一部エントリーモデルでは仕上げが及第点止まりのこともある。だが独立系眼鏡における品質・価格・産地の比率は他に勝ち難い。