KREIS Ledermanufaktur
ピットタンニング革製品, 1963年以来ヘッセ州で手縫い
哲学
クライスの哲学は「時間に逆らわず、時間を味方につける」ことにあります。数ヶ月を要する伝統的なピット鞣し革と、熟練職人による手縫いの融合。使い捨ての時代にあって、私たちは何十年と愛用できる、人生の伴侶となるような革製品を追求しています。
歴史
ヘッセン州のオッフェンバッハ・アム・マインは、かつて200以上の専門工房が軒を連ねる「ドイツの革の都」として世界中にその名を知られていました。しかし、グローバル化の荒波の中で多くのメーカーがアジアや東欧へ生産拠点を移し、伝統的な工房は次々と姿を消していきました。現在、この地で本物の職人技を守り続けている数少ない生き残りの一つが、KREIS(クライス)です。1963年、エーリッヒ・クライスによってオッフェンバッハ近郊のオーバーツハウゼンで設立されたこの工房は、当初から最高品質のレザーベルト製造に特化してきました。
クライスの最大の特徴は、伝統的な「ピット鞣し(植物タンニン槽鞣し)」によるフルグレインレザーの使用にあります。これは、現代の主流であるクロム鞣しが数時間で終わるのに対し、樹皮の抽出液を満たした槽に数ヶ月間じっくりと浸け込む、最も手間とコストのかかる製法です。このプロセスを経て生み出される革は、驚くほど高密度でしなやかであり、他のどんな素材とも異なる深い経年変化を湛えていきます。
現在は、三代目となるソフィーとフィリップ・クライスがその志を継承しています。ドイツ産のピット鞣し牛革や最高級のボックスカーフのみを使い、熟練職人が一針一針手縫いで仕上げる製品は、ドイツの工芸品を扱う「マヌファクトゥム(Manufactum)」やベルリンの「アンドレアス・ムルクディス(Andreas Murkudis)」といった極めて限定的な販路でしか目にすることができません。かつての賑わいを知る「証人」として、クライスは今も、一生を共にするに値する質実剛健なドイツ製革製品を作り続けています。
アイコニック商品
Brieftasche (portefeuille)
ピットタンニングレザーの財布、手縫い。メゾンのクラシック。年月でパティーナが育つ。ロゴなし。ドイツの財布:質実、堅固、一生もの。
Guertel (ceinture)
ベルト、メゾンのオリジナル製品。フルグレインのピットタンニングレザー、質素なバックル。1963年以来のエーリッヒ・クライスの専門。一度買って30年使うベルト。
Aktentasche (porte-documents)
ピットタンニングレザーのブリーフケース、オーバーツハウゼンで手縫い。堅牢構造、ボックスカーフ。物が長持ちするように作られていた別の時代のブリーフケース。マヌファクトゥムで販売。