Lacanche
高級料理レンジ, ブルゴーニュで手作業組立、1000色展開
ブルゴーニュで手作業組立、1000色、家族経営、妥協なし。
哲学
「料理用ピアノ」と称されるラカンシュのレンジは、優れた調理道具であると同時に、空間を彩る芸術的な家具でもあります。ブルゴーニュの村にある工場で一台ずつ手作業で組み立てられ、1000色以上の鮮やかなエナメル塗装から選ぶことができます。工業的な大量生産を拒否し、一人の料理人のための唯一無二の存在を創り続けています。
歴史
ブルゴーニュ地方のラカンシュ村における鉄作りの歴史は、中世初期まで遡ります。1763年、ジャン=バティスト・ド・リシャール・ド・キュルティルがこの地に高炉を建設したことが、現代へと続く産業の礎となりました。19世紀から20世紀にかけて、カレームやエスコフィエといった巨匠たちがフランス料理を芸術の域にまで高めていく中、ラカンシュの工房は自然な流れとして、プロ向けの堅牢な調理器具の製造に特化していきました。鉄と火、そして食文化。これら三つの要素が交差する場所に、ラカンシュのアイデンティティは確立されたのです。
1980年代、ジャン=ジャック・オーガニュールが旧鋳造所の再興を決意したことで、ブランドは新たな転換期を迎えます。彼は、それまでプロの厨房専用だった本格的なオーブンを、一般家庭でも愛用できるエナメル仕上げの美しい「料理用ピアノ」として再定義しました。1992年に発表された家庭用ラインは、その圧倒的な存在感と性能で瞬く間に世界中の食通たちを虜にしました。
現在も、創業の地であるラカンシュ村では130名の熟練職人が働いています。年間1万台以上のレンジがすべて受注生産されており、130万個におよぶ部品の切り出しから、ステンレスや真鍮の加工、そして美しい発色のエナメル塗装に至るまで、その多くが手作業で行われています。フランス政府から「無形文化財企業(EPV)」の認定を受けたラカンシュは、ブルゴーニュの職人魂が宿る「一生モノの道具」として、米国や北欧をはじめとする世界中のこだわりのキッチンで愛され続けています。