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ひとつずつ縫われるバッグ, バッグひとつに職人ひとり、1935年から東京

🇯🇵 日本, Tokyo 設立年 1962 $$$
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1935年以来、一つの原則:他に作らせない。ポーターのバッグはすべて日本で、一人の職人が最初から最後まで手縫いする。吉田吉蔵は関東大震災を生き延び、工房をゼロから再建した。三世代後も、その原則は変わっていない。

哲学

一つのバッグ、一人の職人、最初から最後まで。吉田吉蔵は1923年の地震を生き延び、「他に作らせない」という執念で1935年に工房を設立。三世代後もルールは変わらない。狭山の約100人の職人、各バッグは一人が完全に縫い上げる。

歴史

吉田吉蔵は明治時代、1906年に生まれる。12歳で故郷を離れ、東京で鞄職人の見習いとなる。1923年、関東大震災が東京を壊滅させる。吉蔵は肩に結んだ紐で持ち物を運び、生き延びる。彼の信条「鞄はまず物を運ぶための道具でなければならない」は、この日に生まれた。一針入魂(いちしん いちにゅうこん)。

1935年、彼は東京に小さな皮革工房、吉田カバン製作所を設立する。戦時中、爆撃がすべてを破壊する危機に瀕する。妻チカはミシンを橋の下に隠し、空襲から守り抜いた。工房は生き残る。

吉蔵は単なる職人ではなく、革新者でありビジネスマンでもあった。YKKと協力してファスナーをゼロから開発し、これは世界で初めての試みだった。彼はファスナーで幅を調整できる旅行鞄「エレガントバッグ」を考案する。これは当時画期的なコンセプトで、商業的に大成功を収める。

彼はまた、1950年代から60年代の日本としては珍しいグローバルな視野を持っていた。子供たちを海外に留学させ、海外経験のある若い従業員を雇った。1981年には、吉田のチーフディレクターがニューヨーク・デザイナーズ・コレクティブのメンバーに選ばれ、日本の鞄メーカーとしては異例の国際的な評価を得る。

1962年、吉蔵は自身のブランド「ポーター」を立ち上げる。最初の製品は、厚手のグローブレザーを使った旅行鞄だった。これは鞄にこれまで使われたことのない素材である。予想外の素材と、執拗なまでの作り込みというアイデンティティの始まりだった。

そして1983年、「タンカー」が誕生する。米空軍のフライトジャケットMA-1から着想を得て、ナイロンツイル、ポリエステル綿、ナイロンタフタの三層構造生地を採用し、パイロットジャケットの構造を再現した鞄の全ラインナップである。生地は特注で開発された。タグ、ボタン、ファスナーなど、すべてが古いフライトジャケットのように経年変化するようにデザインされている。

「タンカー」は当初、売れ行きが芳しくなかった。新しすぎたため、日本の市場は理解できなかったのだ。鞄店の販売員、スタイリスト、雑誌編集者など、一部の通人だけが購入した。その中には、日本のストリートファッションの創始者の一人である藤原ヒロシがいた。藤原が「タンカー」を愛用し、そのことを語ると、すべてが変わった。「タンカー」はカルト的な人気を博した。

1980年代には、ヨウジヤマモトとのコラボレーションにより、専門的なミニマリズムを追求したメッセンジャーバッグやブリーフケースが、ポーターをファッションの世界に押し上げた。ポーター・ヤマモトのデザインは、削ぎ落とされた美学と完璧な作り込みを評価する建築家、アーティスト、クリエイターたちに愛され、時代の象徴となった。

今日、歴史ある工場は日本の狭山にある。約100人の従業員が、革の裁断、金具の取り付け、縫製、最終検査を行っている。創業以来のルールは決して変わらない。各鞄は、最初から最後まで一人の職人によって縫製される。組み立てラインも、分業もない。「一針入魂」の原則こそが、ポーターを世界の鞄産業において唯一無二の存在としている。

吉田家の三世代。アウトソーシングも、オフショア生産も一切なし。現在、タンカー、ヒート、フレックス、スクリーン、フォースなど数十のシリーズがあるが、哲学は1935年の吉蔵のそれと全く同じである。それは、心と魂を込めて作られた鞄である。

アイコニック商品

Tanker Series

すべてを変えたシリーズ, 1983年誕生、今もカタログに、今もカルト。米空軍MA-1にインスパイアされた三層生地(外側ナイロン、パディング、鮮やかなオレンジ裏地)。 最初は売れなかった。藤原ヒロシら目利きが採用しアイコンに変えた。40年後、世界で最も認知されるバッグライン。ヘルメットバッグ、ウエストバッグ、デイパック等多形式。各ピースは狭山で一人の職人が縫製。

Heat Series

テクニカルライン, ブラックバリスティックナイロン、アルミハードウェア、シール縫い。タンカーが柔らかすぎると感じる人のためのポーター。ラギッドなアーバン美学、都市生活のための機能的コンパートメント。 すべてのポーター同様、一人の職人が最初から最後まで。

Helmet Bag (Tanker)

タンカーの最もアイコニックなフォーマット, ヘルメットバッグ。丸みのある柔らかなシルエット、大きすぎないジェネラスなフォーマット、着脱式オーガナイザー内蔵。80年代にポーターの美学を定義し、40年後もブランド入門の一品。 山口浩一(後にHarvest Labelを創設)がデザイン。タンカー・ヘルメットバッグはポーターにとってのバーキン, 絶対的シグネチャーピース。

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