Rocket Espresso
ミラノで手作りされる、高級家庭用および業務用エスプレッソマシン。
哲学
ミラノのエスプレッソマシン。ソリッドステンレス、E61グループ。アパルタメントはプロシューマー市場で最もフォトジェニックなエントリーモデル。美しく、堅牢で、クラシックなイタリアン。
歴史
Rocket Espresso以前、ECM Italyにはカルロ・エルネスト・メリギが設計した家庭用マシンがあった。堅実で良くできた機械だったが、経営難の企業に埋もれていた。地球の反対側、ニュージーランドでは、元プロサイクリストのアンドリュー・メオとイタリア人エンジニアのダニエレ・ベレンブルッフが、すでにこれらのマシンを「The Rocket」の名で販売していた。
2007年、ECMの家庭用部門が傾くと、二人は迷わず事業を買収。ミラノに拠点を構え、Rocket Espressoを立ち上げた。最初のモデル「Giotto」は、ソリッドステンレス、伝説のE61グループ、一目でそれとわかる角張ったラインで、ブランドの美学を即座に確立した。
コンセプトはシンプルかつ大胆だった。業務用コーヒーマシンの部品を家庭のキッチンに持ち込む。金属で済む部分にプラスチックは使わない。素材に妥協しない。すべてのマシンがミラノの工場で手作業により組み立てられ、テストされる。「Fatto a Mano」は単なるスローガンではなく、生産方式そのものだ。
数年後に登場した「Appartamento」は一大現象となった。コンパクトなボディに円形インサートのサイドパネルを備え、エスプレッソマシンをインテリアオブジェへと変えた。「R-Cinquantotto」はダブルボイラーで技術をさらに進化させ、「Porta Via」はハードケースに収まる携帯型エスプレッソマシンという大胆な提案を実現した。
サイクリングとの結びつきも見逃せない。元プロ選手のメオは自転車界と深い絆を築き、ジロ・デ・イタリアの限定モデルやプロライダーのアンバサダー起用を展開。機械の精密さ、素材の軽量性、耐久性への執着という二つの世界が、一杯のエスプレッソを通じて自然に交わる。
現在もRocket Espressoは創業者が所有する独立企業であり続けている。投資ファンドの介入も、量産への転換もない。工場は変わらずミラノにあり、マシンは一台ずつ人の手で検査される。電子制御とタッチスクリーンが席巻するプロシューマー市場にあって、Rocketはあえてアナログを貫く。磨かれたステンレス、レバー、E61グループ、そして毎朝のコーヒーを儀式のように淹れる者の矜持。
アイコニック商品
Giotto
2007年にすべてを始めたモデル。角度のある側面とプロフェッショナルな性能で、ロケット・エスプレッソの美学と能力の基礎を築きました。以来アップデートされていますが、時代を超えたクラシックです。
Appartamento
ホームバリスタに人気の、コンパクトでスタイリッシュなモデル。その「卓越したビルド品質」とデザインはしばしば称賛されますが、基本モデルにはPIDが内蔵されていなかった点がコミュニティでよく指摘されていました。TCAバージョンで改善されています。
R58
上級者向けのフラッグシップモデルで、デュアルボイラーのようなより洗練された機能を提供し、精密な制御が可能です。アパルタメントを超えたい人向けの本格的なマシンですが、その価格もその野心に見合っています。