Victorinox

多機能スイスアーミーナイフ, 1884年からイーバッハ製造

🇨🇭 スイス, Ibach 設立年 1884 $$

哲学

140年、解雇ゼロ、すべてイーバッハ製。9.11後、機内持ち込み禁止でスイスナイフの売上は急落した。それでもVictorinoxは誰ひとり解雇しなかった。好況期の利益を蓄え、従業員を一時的に他社へ出向させ、多角化で乗り切った。スイスナイフは道具にとどまらず、ひとつの倫理である。

歴史

カール・エルゼナーは、帽子職人バルタザール・エルゼナー=オットの四男だった。南ドイツの刃物産地トゥットリンゲンで修業した後、帰国して1884年、シュヴィーツ近郊イーバッハに自身の工房を開く。24歳だった。正式名称はMesserfabrik Carl Elsenerである。

1891年、エルゼナーはスイス刃物職人協会(Schweizerischer Messerschmiedverband)を共同設立し、軍へのナイフ納入を始める。だがゾーリンゲン勢との競争は苛烈で、ドイツメーカーの方が安く納品した。多くのスイス職人が撤退する中、エルゼナーは踏みとどまり、大きな損失を受け止めた。

1897年6月12日、Schweizer Offiziers- und Sportmesserの特許が出願される。ここで、私たちが知るスイスナイフの形が整う。第2の刃、コルク抜き、セルロース繊維のハンドルスケール。スイス軍の正式採用には至らなかったが、商業的成功が会社を救った。

1909年、カールの母ヴィクトリアが亡くなる。彼はその名をブランドに与えた。同じ年にスイス十字がロゴになる。1921年には「Victoria」と「inox(フランス語でステンレス鋼)」を合わせてVictorinoxへ改名。法的な変更が完了したのは1979年だった。

1908年から2005年まで、スイス軍向けナイフ供給はWengerと分担された。Victorinoxは「Original Swiss Army Knife」、Wengerは「Genuine Swiss Army Knife」を名乗る。2005年、VictorinoxがWengerを買収し、単独供給体制になる。

工場はいまもイーバッハにある。所有構造はVictorinox-Stiftungが90%、Carl und Elise Elsener-Gut Stiftungが10%。外部株主も投資ファンドも入っていない。カール・エルゼナーJr.(同名4代目)がプレジデント、CEO、会長を兼任。従業員は1,850人、売上は5億1,000万スイスフラン。

愛好家のあいだでVictorinoxは絶対的な定番だ。「父から受け継いで35年以上、いまも完璧。」「私のVictorinox Swiss Toolは20年以上使っている。最高のマルチツール。」さらにFibroxは、入門向けキッチンナイフの最有力として支持される。「Victorinox is really good!」1982年製Spartanを今もEDCで使う人もいる。

スイスナイフは宇宙にも行った。MoMAにも展示されている。世界各地の美術館や博物館の常設コレクションにも入っている。日用品でありながら、完全に機能する道具であり、同時にデザインアイコンでもある稀有な存在だ。

アイコニック商品

Pioneer Alox

究極のEDCスイスナイフ。リブ付きアルミスケール、8機能、薄くて頑丈。余計なものなし - 本質だけ、スイス製、不滅。愛好家ファンが体系的に推薦するナイフ。

Swiss Army Knife Huntsman

15機能。刃、のこぎり、はさみ、コルク抜き。1891年以来のアイコン。誰もが知る、祖父が持っていた、孫に渡しても動くナイフ。

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